ジェイアイシーセントラル株式会社

MENU

NEWS&
COLUMN

ニュース・コラム

decor

お役立ち情報

日本とアメリカの金融事情比較について

2024.01.17

経営全般

みなさん、こんにちは。
ジェイアイシーセントラル法人営業部の堰免です。
本日は日米金融事情について、人口増減、物価の上昇と平均賃金の日米比較事例を交えてご紹介したいと思います。
金融リテラシーを深めるきっかけとなれば幸いです。

海外との物価の違いについて

海外旅行保険を取り扱っているため、私の担当のお客様でも2023年から年初から海外出張に行かれる方が徐々に増えている印象があります。
また、私の身の回りでも「長期休みは海外へ行きます」なんていう感じで、海外旅行も以前のように戻りつつあるんだと実感しています。
海外へ行かれた方からお聞きするのは、「日本と欧米の物価の違い」です。

「日本で100円ちょっとで飲めるミネラルウォーターが海外だと300円から500円もした。」なんていう事例もあって、「海外はどうでしたか?」という質問に対して「久しぶりの海外は良かったですが、海外の物価は高かった」というお声も多くなっていることを感じています。

2000年と2023年の日本とアメリカの比較

昨年1月掲載の当社のコラムでも紹介のありました、英国のエコノミスト社が毎年発表している「ビックマック指数」のデータでも日本から見て海外の物価が上がっていることが示されています。

◆ビックマック指数
日本:2000年4月に294円だったものが2023年7月に450円 →+50%
米国:2000年4月に2.24ドルだったものが2023年7月に5.58ドル→+150%

出典:エコノミスト社HP Our Big Mac index shows how burger prices are changing (economist.com)

日本人とアメリカ人の平均賃金の比較はどうでしょうか?経済協力開発機構のデータを見てみます。

◆平均賃金データ
日本:2000年の平均賃金41,428ドル/2023年の平均賃金41,509ドル +0%
米国:2000年の平均賃金61,132ドル/2023年の平均賃金77,463ドル +20% 

実際は為替の影響がありますので、2000年の為替が1ドル105円、2023年の為替が1ドル140円だったとしますと、

日本:2000年 41,428ドル×105円=約434万円 / 2023年 41,509ドル×140円=約581万円 
米国:2000年 61,132ドル×105円=約641万円 / 2023年 77,463ドル×140円=約1,084万円

出典:経済協力開発機構HP https://www.oecd.org/

◆平均賃金の推移
日本:2000年から2023年に +33% 約147万円UP
米国:2000年から2023年に +69% 約443万円UP

人口の変化はどうでしょうか?国連の人口推計データを見てみます。

◆人口推計
日本:2000年約1億2666万人 →2021年 約1億2494万人 約172万人減
米国:2000年約2億8081万人 →2021年 約3億3649万人 約5,568万人増

出典:国連HP https://population.un.org/wpp/

家計の金融資産はどうなったでしょうか?

◆金融資産
日本:2000年1438兆円から2023年2043兆円
米国:2000年35.3兆ドルから2023年114.3兆ドル

出典:日本銀行 資金循環の日米欧比較 2023年8月 https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
出典:欧米主要国の資金循環統計 2000年11月 https://www.boj.or.jp/statistics/outline/notice_2000/data/ron0011c.pdf

以上から一人あたりの金融資産を概算で算出すると、

日本:2000年1438兆円÷1.26億人=約1,141万円 / 2023年2043兆円÷約1.2億人=約1,639万円 
米国:2000年35.3兆ドル÷2.80億人=約12万ドル / 2023年114.3兆ドル÷3.36億人=約34万ドル

米ドルの為替相場が2000年105円、2023年140円だとすると、

◆一人あたりの金融資産
日本:2000年から2023年に +43% 約498万円UP
米国:2000年から2023年に +277% 約3,500万円UP

となります。

概要のまとめ (2000年からの約20年後)

日本は、人口が減り、平均賃金が147万円増えて、金融資産も498万円増えて、ビックマックの値段が156円上がった。
一方で米国は、人口が増え、平均賃金が443万円増え、金融資産も3500万円増えて、ビックマックの値段が546円上がった。

わたくし個人の見解としましては、日本だけで見ると、とても頑張っているように思えます。
人口が減り、労働力も減っている中で、平均賃金も増やして、金融資産も増やして、物価上昇も最小限に抑えているわけですから。

ただ、米国と比較すると、見方によってですが、金融資産はもう少し増やせる方法があるのではないかとも思います。
実際に米国人はこの20年で日本の数倍増やしているので。

話はもどりますが、以上のデータからも物価が上がっていることがデータから読み取れます。
2000年には日本で294円相当で食べられたものが、アメリカでは235円相当で食べられたわけですから。
それが今や、日本で食べても450円相当。
アメリカで食べると781円相当なわけですから…。

この20年で世界は変わりました。
物価が上がると相対的に貨幣の価値が下がります。
今後も物価が上がることを想定すると、金融資産を物価上昇率以上に増やしていくことが重要ではないかと思っています。
変化はチャンスでもあります。

投資について

2022年4月から、高校の家庭科の教科書に金融リテラシーの記載が加わりました。
もし「投資について興味があるけど、どう始めてみればいいかわからない。」「若手社員や投資未経験の社員向けの金融リテラシーについて教えてほしい。」という方がいらっしゃれば、ぜひ当社の社員へお声がけください。
研修の一環で若年社員向けに金融リテラシーの講習が行われているということもお聞きいたします。
保険や投資、ライフプランなど、気になることがあればぜひお問い合せください。

以上、最後までご一読いただきありがとうございました。

 

執筆者プロフィール

堰免 誠(せきめん まこと)
愛知県内(主に名古屋市近郊)の企業様向けの法人保険を担当しています。
最近では、証券外務員の資格も取得して新NISAのご案内もできるようになりました。

CONTACT

お電話でのお問い合わせ

0120-758-625

[受付] 9:00〜17:00 (土日祝日・年末年始を除く)