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ユニバーサルデザインとは?
2023.11.15
福祉・学校全般
みなさま、こんにちは。
ジェイアイシーセントラルの上杉です。
みなさまは「ユニバーサルデザイン」という言葉をご存知でしょうか。
本日はユニバーサルデザインについて執筆していきたいと思います。
先日、静岡の担当法人の理事長様とお話をさせていただいた際、ユニバーサルデザインの話題になり、私は街中のユニバーサルデザインとして「点字ブロック」「音のなる信号機」「スロープ」を思い浮かべました。
会社に戻り、改めて調べたところ、街中には多くのユニバーサルデザインが用いられていることがわかりました。
ユニバーサルデザインとは?
あらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方です。
引用:総務省HP https://www.soumu.go.jp/main_content/000546194.pdf (2023/10/25)
ユニバーサルデザインという言葉が誕生したのは1980年代です。
それ以前、福祉先進国の北欧ではデンマークを中心に1963年「ノーマライゼーション」という思想が提唱されるなど、ユニバーサルデザインに近い思想は存在していました。
「ノーマライゼーション」については2022年8月31日のコラムをご覧ください。
https://www.jiccentral.co.jp/news-column/p1719/
では、ユニバーサルデザインという言葉は、いつ、誰によって作られたのでしょうか。
1980年代、アメリカのロナルド・メイスによって提唱されました。
1960年代、アメリカでは障害を持つ人が急増しました。
これらの人々が、あらゆる分野で差別を受けないようにするため、また、不便さを取り除くため、自身も車椅子を利用する障害者であったロナルド・メイスが、それまでのバリアフリーなどの概念に代わって提唱したのが「ユニバーサルデザイン」です。
日本では1995年頃よりユニバーサルデザインという言葉が知られるようになり、この考え方は企業でも徐々に取り入れられるようになりました。
引用:特定非営利活動法人 実利用者研究機構 UD資料館 https://www.ud-web.info/born(2023/10/25)
「ユニバーサルデザイン」は、「バリアフリー」と混同される方もいらっしゃるかと思います。
バリアフリーとは
障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味で、もともと住宅建築用語で登場し、段差等の物理的障壁の除去をいうことが多いが、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられています。
引用:総務省 https://www.soumu.go.jp/main_content/000546194.pdf (2023/10/25)
ユニバーサルデザインとバリアフリーには互いに深い関係を持っていますが、全く異なるものです。
ユニバーサルデザインは障害者の方々や高齢者だけではなく、さらに幅広い人々の利用しやすさを考えるデザインと言えます。
身の回りにあるユニバーサルデザインの例
・段差解消のためのエレベーターやスロープ
・自動ドア
・多目的トイレ
・音響装置付き信号機
・ノンステップバス
・点字ブロック
・幅の広い改札
など…
日常生活の中で意識しなければ気付きにくいほど、私たちの生活の中になじんでいるユニバーサルデザインは多いです。
ユニバーサルデザインとバリアフリーはそれぞれ異なる概念ですが、共通するのは「あらゆる人にとって、使いやすい、住みやすい、優しさと思いやりがある社会を実現する」という考え方が根底にあることです。
これからの社会において、欠かすことができない考え方だといえると感じます。
執筆者プロフィール
福祉営業部 ウエスギ カナコ
最近自宅筋トレを始めようと、トレーニングウエアとヨガマットを購入しました。
形から入るタイプなので、後はやる気の問題です。