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NISA口座の金融機関は変更できる!?
2024.09.25
FPに聞いてみた
こんにちは、ジェイアイシーセントラルの越智です。
2022年11月、政府の会議にて「資産所得倍増プラン」が決定され、「貯蓄から投資へ」のスローガンのもと投資を始められる方が増加しています。
実際に日本証券業協会の調べによると、証券会社10社(大手5社・ネット5社)の2024年1~5月におけるNISA口座開設件数は約224万件であり、2023年1~5月におけるNISA 口座数開設件数 約85万件と比較すると、約2.6倍に増加しているとの調査結果もあります。
ただ、このNISA口座、開設した金融機関の商品のラインナップやサービスに満足できず、もっと自分に合ったサービスを提供している金融機関にNISA口座を変更したいと考えている人もいるようです。
そこで今回は、NISA口座の金融機関を変更する方法についてご説明したいと思います。
NISA口座は1年ごとに変更可能
NISA口座の金融機関は1年ごとに変更することが出来ます。
ただし、変更のタイミングには注意が必要です。
NISA口座の変更が可能な期間は、変更を希望する前年の10月1日から変更を希望する年の9月30日までとなっております。
例えば、2025年にNISA口座の変更を希望するのであれば、2024年10月1日から2025年9月30日までにNISA口座の変更手続きを済ませる必要があります。
また、変更を希望する年に1度でもNISA口座で商品の買い付けを行っていた場合、その年はNISA口座の変更ができないというルールもあります。
これにより1月1日以降に変更する場合は、変更前の金融機関でその年に商品の買い付けをしていないことが前提となります。
このルール、定時定額で積立投資をされている方は特に注意が必要です。
NISA口座を変更する具体的な手順
NISA口座の金融機関を変更するには、変更前の金融機関のNISA口座を廃止し、新たな金融機関でNISA口座の開設手続きを行うことになります。
<変更前の金融機関で行う手続き>
現在NISA口座を利用している金融機関にNISA口座を変更したい旨を伝えます。
そうすると、金融機関が「金融商品取引業者等変更届出書」を送ってくれます。
この書類を記入し返送すると、次は「勘定廃止通知書」が届きます。
この「勘定廃止通知書」は新しくNISA口座を開設したい金融機関に提出が必要な書類なので、大切に保管しておきましょう。
万一失くしてしまった場合には、再発行の際に所定の手数料を請求されることもあるので気を付けてください。
<変更先の金融機関で行う手続き>
新たにNISAを始めたい金融機関で証券口座を持っていない方は、まずは口座を開設するお手続きが必要です。
無事に証券口座の開設が終わり、変更前の金融機関から「勘定廃止通知書」が届いたら、その金融機関で更にNISAのお申し込みのお手続きを進めます。
具体的には金融機関から送られる「非課税口座開設届出書」を記入し変更前の金融機関から受け取った「勘定廃止通知書」を合わせて提出します。
あとは、税務署のNISA口座のチェックや不備等の問題が無ければ新しい金融機関でNISA口座が開設されます。
変更前の保有商品の移管について
既に変更前の金融機関で保有している商品の扱いが気になる方も多いと思います。
変更前のNISA口座で保有している商品については、変更先の新しいNISA口座に移すことはできません。
そのため、変更前のNISA口座と変更後のNISA口座で金融機関が分かれて管理することになります。
今回はNISA口座における金融機関の変更について取り上げてみました。
当社でもNISA口座の開設手続きを行っております。
『全てのファンドの購入手数料が0円』と、効率よく資産形成が始めることができますので、ぜひお声掛けくださいませ。
執筆者プロフィール
FA推進課 ファイナンシャルプランナー(CFP) 越智
趣味はランニングとサッカー観戦。
今年に引き続き、来年1月の西尾のフルマラソン大会にエントリーしました。
完走を出来ればOKとして、無理をせず大会を楽しみたいと考えています。