みなさん、こんにちは！
ジェイアイシーセントラルの米田です。

毎日蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか？
こんな日は、仕事終わりにキンキンに冷えた生ビールを凍らせたジョッキで『グイッ！』といきたいところですね。
でも、くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください！
もちろん、新型コロナウイルス感染対策もお忘れなく…。

さて、最近毎日のように

『職員が個人情報の記載されたファイルを紛失した。』

『従業員が不正に個人情報を取得し、他へ流出させた。』

『不正アクセスによって個人情報が盗まれた。』

などなど…

企業や組織の個人情報漏洩に関するニュースを目にします。

6月21日に尼崎市にて発生した全市民46万人の個人情報が保存されたUSBメモリーの紛失事故は、まだまだ記憶に新しいところではないでしょうか？

尼崎市はこの事故の原因は以下の３点としています。

①受託者は、委託者の事業所外でのデータ処理の許可は得ていたものの、受託者の関係社員個人が電子記録媒体で個人情報データを運搬するという具体的手法についての許可を本市から得ていなかった。また、本市が受託者に対し、持ち出す際に許可を得るべき旨を徹底していなかったこと。

③委託者の事業所外でのデータ移管作業終了後、その場で速やかにUSBメモリー内のデータ消去を行わなかったこと。また、速やかに帰社せず、当該USBメモリーを所持したまま、飲食店に立ち寄り、食事や飲酒をし、結果、USBメモリーが入ったカバンを紛失したこと。

出典：尼崎市ホームページ
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/seikatusien/1027475/1030947.html（2022年7月13日）

これらは、委託者である尼崎市と作業を行った受託者の双方に、個人情報の取り扱いに対する意識やその管理体制に大きな問題があったと思われます。

このように頻発する個人情報漏洩事故や個人情報の不適切な利用による犯罪は、大きな社会問題となっていますよね。

4月1日には『改正個人情報保護法』が施行されました。

個人情報保護法は2003年に成立した法律です。
施行から約10年が経った2015年、制定時には想定されていなかったパーソナルデータのさまざまな利用が可能になったことで、より厳格に個人情報を取り扱う必要性が出てきました。
2015年に最初の個人情報保護法の見直しが行われ、その際に定められたのが『3年ごとに個人情報保護法を見直す』という規定です。
今回の改正個人情報保護法は、この見直し規定に基づく初めての法改正となりました。

変更の主なポイントは以下の３つです。

①ペナルティの厳罰化

③個人情報漏洩の報告義務と本人への通知を義務化に

では、企業や組織としてどんな準備や対策が必要なのでしょうか？

実施が望ましい対策3選

今回の改正個人情報保護法の施行に伴い、実施することが望ましい対策として

①会社のデータを脅威から守るための総合的なセキュリティ対策

　あらゆる事態を想定した総合的なセキュリティ対策が必要

②会社のデータ管理の強化

　アクセス権限設定や社員が使用しているソフトの把握が必要

③社員のパソコン内のデータ管理の強化

　どんな情報をいつ・どのように持ち出しているのか管理が必要

以上の３つをNTT西日本が発行している『個人情報保護法　対策ガイドブック』では挙げています。

参考：個人情報を取り扱う事業者さま必見！個人情報保護法の改正点 徹底解説｜法人・企業向けICTサービス【NTT西日本】 (ntt-west.co.jp)（2022年7月13日）

先にご紹介しました尼崎市のニュースをお聞きになられて、

『どうしてこんな単純なミスが起きるのか⁈』

とお思いになられた方もたくさんいらっしゃるでしょう。

しかし、このような事故が起きたときこそ

『人のふり見て我がふり直せ』

です。

個人情報の取り扱いに関する社内ルールや個人情報保護管理規定などを見直すには、いまがとても良い機会ではないでしょうか？

当社では、個人情報管理やサイバーリスクなどの簡易診断サービスをご案内しています。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

執筆者プロフィール

福祉営業部 ヨネダケイジ
趣味は、サーフィンと断食。
コラム冒頭で「キンキンに冷えた生ビールを凍らせたジョッキで『グイッ！』といきたいところ」と申しましたが、実はこの私、アルコールが一滴も飲めない『超下戸』なんです…。
でも、お酒の席は嫌いではないので『コロナが落ち着いたら』是非とも誘ってください。
辛口のジンジャーエールが置いてあるお店希望です。