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テニスの全豪オープン決勝選手の生存戦略 ~企業レジリエンスへの応用~
2026.02.11
暮らしと防災
みなさん、こんにちは。
2026年全豪オープンテニス男子決勝、ジョコビッチ対アルカラス。
ジョコビッチ選手が勝てば、全人未踏の4大大会25勝目達成。
アルカラス選手が勝てば22歳史上最年少での4大大会制覇達成。
どちらが勝っても記録となる決勝戦。
結果的にはスペインのアルカラス選手が優勝しました。
世界最高峰の二人の戦いを見ていると、企業が目指すべき「ピンチに直面した際の事業継続」のヒントが隠されていました。

①あらゆる環境(外部環境変化)での対応力
優勝したアルカラス選手は、全豪、全仏、ウィンブルドン、全米のすべてを制しました。
通常1月は北半球では冬ですが、オーストラリアは熱中症になるレベルの真夏です。
全豪オープンは1月のメルボルンで行われて、気温が高くなる中、選手には体力と精神力が求められます。
全仏オープンは5月から6月のパリで行われ、パワーテニスよりも戦術が試されると言われています。
ウィンブルドンは6月から7月のロンドンで行われ、その試合のために1年かけて整えられた天然芝で、球足が速くなりバウンドが抑えられるため、サーブや反射神経が強い選手が有利とされています。
全米オープンは世界最大の観客と賞金として知られており、ニューヨークの大都市で多くのテニスファンの中で深夜まで組まれた日程で試合が長引くのを防ぐためにタイブレーク制度が導入されており、シーズン最後の世界ナンバーワンを決める試合で注目を集めます。
このように気候も違えば時差もテニスコートもボールも毎回違うのに、彼は22歳という史上最年少で世界1位を4大大会ですべて達成しました。
彼はスペイン出身で、彼が主に育ったのは赤土のテニスコートです。
通常土のコートでは、打った球の勢いが弱くなり一撃で決まりにくく、テニスにおいてはラリーがつながりやすくなるため、土のコートで育った選手はラケットや身体的特徴でなく、純粋にラリーの中でどうやって勝つかを心得ています。
その選手が土ではないコートで戦う際には、普段と違う戦術が必要となるのですが、環境に適応して勝利を収めることができました。
自分のスタイルを環境に押し付けるのでなく、環境の特性を理解し、自分を最適化させる「対応力」が彼にはあると思います。
<ビジネスへの応用>
事業継続マネジメントシステム(ISO 22301)でも、環境の変化への適応が鍵となります。
「ヒト、モノ、カネ、情報」が途絶えた際に、しなやかに形を変えて連携できる「組織の対応力」こそが、企業の生存を左右します。
従来の地震対策だけでなく、サイバー攻撃や感染症、災害時の資金計画といった「あらゆるリスク」に直面した時に継続できる力が今、問われています。
②戦術的柔軟性 ~プランBへの移行の速さ~
欧米の主要メディアの分析では、彼が自分の得意な形(身体的能力を生かして力でねじ伏せるプランA)を捨て、即座にプランB(力を抑えて忍耐強く相手と駆け引きをしていく)へと切り替えられる「非固執性」に注目しています。
力でねじ伏せることが相手に通用しなかったら、チェスのような駆け引きに柔軟に戦術を変更できる引き出しの多さと判断力と実行力が備わっています。
<ビジネスへの応用>
多くの企業が持つBCPは、いつもの場所、いつもの手順(プランA)を前提にしがちです。しかし最新のトレンドでは、より柔軟な代替策が求められます。
プランB: いつも拠点が使えない時にリモートや別拠点で対応する。
プランC: 自社のリソースが限界の際、外部連携等で「中核業務」だけは死守する。
「仙台防災枠組※」が提唱する「ビルド・バック・ベター(より良い復興)」とは、災害を機にプランAに戻すだけでなく、次なる事態を見据えてより柔軟な対応ができる組織へと進化することを指します。
※仙台防災枠組とは、2015年3月に仙台市で開催された国連の国際会議である「第3回国連防災世界会議」にて採択された災害リスクの大幅な削減を目的とした国際防災の枠組・具体的な目標です。
③最後に ~レジリエンスは「チームスポーツ」である~

テニスは個人競技と思われがちですが、近年はF1のピットクルーのように、専門コーチやデータアナリストが一体(チーム)となり戦っています。
企業のレジリエンスも同じです。
一社だけで抱え込まず、地域、同業者、取引先、公共団体と「チーム」として連携することが、これからのスタンダードです。
スポーツサイエンスの専門家は、コンスタントに実績を出すジョコビッチ選手が科学的分析に基づき自身の身体を守る姿勢を「極めて知的な生存戦略」と評しました。
私たち企業でも、精神論ではなく「仕組み」で大切なお客様と自社の事業と社員を守る時期に来ています。
当社では、法人の「事業継続力強化計画」のお手伝いも無料で行っております。世界最高の選手たちがチームで勝利を掴むように、貴社の「守り」を支えるパートナーとして、ぜひ弊社の営業社員にお声がけください。
以上、最後までご一読いただきありがとうございました。
<参考サイト>
Carlos Alcaraz beats Novak Djokovic in Australian Open final – ESPN
“I just got mature”: Carlos Alcaraz used his full arsenal to beat Novak Djokovic and complete the career Slam
「仙台防災枠組」推進に向けた取り組み|防災環境都市・仙台
ニューノーマル×防災 | 日本規格協会
執筆者プロフィール
堰免誠
愛知県内(主に名古屋市近郊)の企業様向けの法人保険を担当しています。
最近では、企業型DCや職場つみたてNISAのご案内もできるようになりました。
