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地球沸騰化と防災
2024.10.09
暮らしと防災
“911(キューイチイチ)”
この言葉から連想されるモノやコトは、人それぞれでしょう。
私にとっての“911”…
それは私の人生でインパクトのある出来事があった日…
決して忘れられない日…
今回の私のコラムは回想からスタートします。
2000年9月11日(~12日)
いわゆる”東海豪雨“があった日。
~回想スタート~
休み明けの平日月曜日、日本の南にあった台風14号からの湿った空気が前線を刺激・活発化させ、愛知県西部を中心にバケツをひっくり返したような激しい雨を何時間も降らせていた。
職場から車で自宅へ帰ろうとするも、そこかしこの道路で大渋滞。
渋滞どころか停滞状態である。
水がエンジンに流入してエンジンストップしてしまった車や、水嵩が増したことより通行出来ない道路が発生してしまったためだった。
この時、私が走っていたのは名古屋市中心部を縦断する国道41号線。
『大都市名古屋の大動脈だろうがそんなの関係ない。』と言わんばかりに、自然の猛威をふるっていた。
1台また1台と、何十台何百台ものエンスト車を目の当たりにし、いつもなら自宅まで1時間もかからないが、自宅近くの避難所指定されていたコミュニティセンターに到着した時には、なんと6時間も経過していた。
~回想おわり~
東海豪雨とは
平成12年9月11日から12日にかけて、日本付近に停滞していた秋雨前線が台風14号からの暖かく湿った気流の流れ込みで活動が活発となり、東海地方は愛知県を中心に記録的な大雨となった。
このため、愛知県の西部を流れる一級河川新川では堤防が決壊したのをはじめ、県内各河川の破堤は45箇所に達した。浸水家屋は県内で約68,000棟を超え、伊勢湾台風に次ぐ浸水害となった。・・・名古屋地方気象台が観測した、日最大1時間降水量97.0ミリ、最大日降水量428.0ミリ、最大24時間降水量534.5ミリは、いずれも統計開始以来で最も多い値である。
参照:内閣府 防災情報のページ
https://www.bousai.go.jp/kaigirep/houkokusho/hukkousesaku/saigaitaiou/output_html_1/case200003.html
地球温暖化により、亜熱帯化問題も取り沙汰されている昨今の日本。
昔はこんなに暑くなかった、こんなに暑い日が続いたことはなかった、こんなに大量の雨が頻繁には降らなかった等、一昔前の日本との違いを皆さまも何となく感じているかもしれません。
“地球沸騰化”
2023年7月に、国連のグテーレス事務総長が、『地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来したのです。』と述べました。
それを裏付けるデータが気象庁のサイトに掲載されていました。
『2023年の日本の平均気温の基準値(1991~2020年の30年平均値)からの偏差は+1.29℃で、1898年の統計開始以降、2020年を上回り最も高い値となりました。日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.35℃の割合で上昇しています。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。』
参照:気象庁HP 日本の年平均気温
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html
このデータを見る限り、地球が”沸騰化“しているということは間違いないようですね。
地球に住まう私たちに出来ること
“沸騰化”を即刻抑えることが出来れば良いのですが、当然一朝一夕では出来ず、長い年月がかかるでしょう。
それどころか、悪化の一途を辿るかもしれません。
ただ、環境問題を少しでも意識したり、“沸騰化”による予測されるリスクに対して準備することは即日可能なことです。
皆さんの住居や職場の地域のハザードマップを再確認していただき、備蓄品や防災グッズの購入など災害に備える一歩を踏み出してはいかがでしょうか?
執筆者プロフィール
法人営業部 濱口 清和
最近、少しばかり健康を意識し、街角ウォッチング目的のサイクリング(といってもスポーツバイクではなく20インチのシティサイクルですが…)を楽しんでいるアラフィフ。