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『減災』を通じて
2024.08.14
暮らしと防災
初めまして、入社2年目の光部です!
初登場になります!
皆様どうぞ宜しくお願いいたします!
突然ですが…
私はこの業界に入って、災害に関してのニュースが気になるようになりました。
その中で、来月の9月1日には『防災の日』を迎えます。
皆様は『減災』という言葉は聞いたことありますか?
最近のトレンドでは『備災』とも言い換える方もいるそうです。
今回はその『減災』についてお話しいたします。
減災とは?
初めてこの言葉を聞いた瞬間、『防災と減災?何が違うの?』と疑問に思いました。
2つの違いを調べてみると、『災害が起きることで、被災することを前提としているか否か。』という点が大きな違いとなっておりました。
『被災することを前提に?』って、被災をしないように普段意識していくものではないのかと思ったのですが…
さらに調べてみると、防災は災害被害を防ぐための備えのことを指しており、例えば地震や水害など自然災害によって発生する被害をできるだけ『ゼロ』に近づけるために様々な取り組みを行なっていくことです。
対して減災は、『災害と災害による被害は起こるものだ。』という考え方を前提にして、災害が発生した際の被害を最小限に抑えるために備える事前対策のことです。
甚大な被害が発生した東日本大震災、直近の能登半島地震のように災害被害の予測には限界があり、被災を『ゼロ』にすることは難しいという考えの上に成り立つのが『減災』になるということです。
確かに今までの震災を振り返ってみると、被害を全く無くすのって不可能に近いですよね。
有事の際に、被災することを前提として受け入れる。
その中で、いかに最小限の被害で復興していくのかというのが、昨今の考え方になるそうです。
我々ができる減災とは
その中で、まずは減災として、何から準備・対策すればいいのか?と疑問に思うかもしれません。
そんな中で、内閣府から『減災のてびき』というものが発表されており、個人ができることを7つのポイントとして説明してくれております。
①自助・共助の意識を持つ
②災害時の地域の危険を把握する
③地震に強い家をつくる
④家具を固定する
⑤日ごろから非常用持ち出し袋の準備や備蓄をする
⑥家族で防災会議を行う
⑦地域とのつながりを大切にする
参考:内閣府 防災情報のページ 減災のてびき(減災啓発ツール) : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
これを見て、『以前に見たことや聞いたことがある。』とか『当たり前のことだよね。』と思われた方も多いのではないでしょうか。
でも、現状でこれを完璧に対策できている方は少ないのではないのかと思います。
私もその1人です。
皆様はどうでしょうか?
この東海地方では、南海トラフ地震が恐れられています。
昔から『来るぞ!』って言われてますけど、いつ来るかわからないものに対して対策するのってとても難しいですよね。
でも、例えばこんなときどうしますか?
小学校の子供が家でお留守番。
お母さんはお買い物。
ここで地震に遭い、間もなく市の広報サイレン、防災無線で津波警報が出ました。
『このお母さんは家に戻って子供を助けに行かなくてもいいのか?』
『子供はお母さんが家に戻ってくるのを待たなくてもいいのか?』
時間は津波が来るまで、わずか5分。
毎年1回でも親子がお互いに緊急時の対応について確認をしていたら、こんな事態でも迅速な対応が取れそうですよね。
最後に
大切な人を守るとき、大切な人と離れてしまったとき、そんな具体的なことを想像しながら考えてみると、『対策しておいて良かった!』と思う日が来るかもしれません。
ちなみに私も、大切な家族を守るために、ハザードマップのチェック・最低限の水や食料の準備・別拠点での災害時の想定などできることから少しずつ始めております。
『備えあれば憂いなし』
そんな先代からの言葉を信じて、
9月1日『防災の日』
減災に対して、皆様の関心が少しでも上がることを願っております。
執筆者プロフィール
光部 皓稀(ミツベ コウキ)
この業界に入るまで、社会人野球で汗を流しておりました。
毎年この時期は高校野球が盛り上がっており、青春時代を思い出します。
ビールを片手に試合を見る観戦仲間募集しております。