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福祉施設の活動紹介
【東海北陸】福祉施設の活動紹介 Vol.14
2026.09.01
Vol.14 社会福祉法人 にいかわ苑 様
今回は、富山県下新川郡入善町の「社会福祉法人 にいかわ苑」様をご紹介いたします。
にいかわ苑様では、平成21年に、全国に先駆けて県内初の【富山型共生グループホーム】を開設されています。認知症高齢者グループホームと障害者グループホームとでは、制度上の基準等が異なっており、これまで両者を一体的に整備するという事例はほとんどありませんでした。
このような中、
「障害のある子が成長し、親が年老いて認知症になっても一緒に住む場が必要ではないか」
「認知症高齢者と障害者が一緒に住むことによって、ケアの相乗効果が期待できるのでは」
という着想のもとに生れたのが、「共生型グループホーム」です。
(富山県『共生型グループホームとは』https://www.pref.toyama.jp/1200/chiikikyosei/carenet/kyouseigatagh.html(2026年8月5日))
県内初となる富山型共生グループホームの開設のきっかけには、知的障がいを持つ子の保護者様たちの「親子でずっと一緒に暮らし続けたい」という強い思いがあったそうです。前理事長様がその思いをくみ取り、県や国に訴え、行政との話し合いを続け、富山型共生グループホームの開設に至りました。
また、同じく富山県で平成5年に誕生した、障がいの有無を問わずデイサービスを利用できる【富山型デイサービス】の存在も後押しとなりました。
平成23年12月、富山県全域を対象とする「とやま地域共生型福祉推進特区」の指定を受け、新たな規制の特例措置について国との協議を経て、いくつかの特例措置等が認められました。これらの特例措置等を活用して、平成25年度から、富山型デイサービス事業所を活用した障害者の就労支援の取組みや共生型グループホームの開設が推進されています。
(富山県『総合特区制度を活用した取組み』https://www.pref.toyama.jp/1200/chiikikyosei/toyamagata/sougoutokku.html(2026年8月5日))
さて、にいかわ苑様では、現在「双葉」(平成21年開設)と「翼」(平成25年開設)の2か所の富山型共生グループホームを運営されています。
2か所とも、1階が認知症対応型グループホーム、2階が障がい者グループホームとなっており、平成25年に開設された「翼」では「とやま地域共生型福祉推進特区」の特例措置を活用し、玄関、お風呂、洗濯場が兼用されています。
こちらのグループホームでは、今まで3組の親子が共に暮らした実例があります。親子のどちらかがグループホーム等に入所すると別々の生活になってしまう事例が多いところ、富山型共生グループホームで共に暮らしていたご家族は、お子様が2階から1階のお母様の様子を眺めるなどといったご様子も見られたそうです。
また、障がい者グループホームの利用者様が外から戻ってくると、1階の利用者様と挨拶を交わすなどといった交流もみられます。

富山型共生グループホームでは、障がいのある方が65歳以上になっても従来から利用している法人を利用し続けることができるというメリットもあります。
にいかわ苑様のグループホームを利用者様の最高齢は、なんと80歳以上!(数年前に障がい者GHから認知症対応型GHへ移行)立ち上げ当初から長く利用されている利用者様だそうです。
保護者様の「親子でずっと一緒に暮らし続けたい」「ずっとにいかわ苑を利用したい」という思いを実現し、その場所を守り続けるにいかわ苑の職員の皆様に敬服するばかりでした。
弊社で開催するセミナーでも多くの保護者様がグループホームに関心を寄せられていることを実感しています。
お子様の将来の住まいについて、富山型共生グループホームなどをはじめとした多様な選択肢が今後さらに増えていくことを願っています。
