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福祉施設の活動紹介
【東海北陸】福祉施設の活動紹介 Vol.11
2026.03.12
Vol.11 社会福祉法人 無門福祉会 様
今回は、愛知県豊田市を拠点に活動されている「社会福祉法人 無門福祉会」様の『農福連携』の取り組みについて、磯部様と川井様へお話を伺いました。

今では「農福連携」という言葉を耳にする機会も増えましたが、無門福祉会様では入所施設が開所した1988年から利用者様と共に農業に取り組まれてきました。
農業に携わっている利用者様は、年齢や性別に関係なく「やってみたい!」と思った方が集まり、それぞれのペースで作業に参加されています。
現在では、地域に約80か所の畑があり、利用者様と職員の方々が協力しながら農作業を行っています。
私が取材に伺った際は、切り干し大根の収穫作業をするということでその様子を見学させてもらいました。その場で、収穫したての切り干し大根をいただきましたが、噛めば噛むほど甘みが増してとても美味しかったです!収穫した切り干し大根は、モリコロパークのアイススケート場入口の横「下ノ畑」という売店で販売されました。
無門福祉会様では、農業を単なる作業や仕事としてだけではなく、生活の一部として取り入れている点が特徴です。畑で収穫した野菜は施設で提供される食事に使われることもあり、利用者様が育てた作物がそのまま日々の食卓へとつながっています。
また、農作業に参加するメンバーは固定ではなく、「外で作業したい」「農業に興味がある」といった利用者様の想いを大切にしながら活動されています。室内での作業が得意な方は、農産物の出荷準備や選別、資材整理などの作業を担当するなど、それぞれの特性に合わせた関わり方ができる環境が整えられています。
無門福祉会様が大切にしている理念は、
「すべての人が地域で自分らしく暮らせる社会をつくること」です。
障がいのある方もない方も、誰もが自由で対等に、そして人間らしく暮らしていける社会を目指しています。法人名である「無門」には、かつての施設の門という意味だけではなく、人と人との間にある“心の門”をなくしていきたいという想いが込められているそうです。
「人は一人では生きていくことが難しく、人との交流の中でこそ自分らしく輝くことができる。」その考えのもと、日々の支援では利用者様と同じ目線に立つこと、そして笑顔で接することを大切にされているそうです。
農作業を通して、「利用者様と一緒にできなかったことができるようになった瞬間」は、支援に携わる側として、大きな喜びだと磯部様は話されていました。
今回の取材を通して印象に残ったのは、「特別なことをするのではなく、日々の活動を大切に続けていく」という言葉でした。利用者様一人ひとりに向き合いながら、当たり前の毎日を丁寧に積み重ねていく。その姿勢こそが、理念である「すべての人が地域で自分らしく暮らせる社会」を支えているのだと感じました。私自身も、その姿勢を見習いたいと思うとともに、こうした活動がさらに広がっていくことを願っています。
無門福祉会様では、農業を中心に様々な地域活動を実施されています。地域の方による出店はもちろん、地元の子どもたちに向けて、自然に触れながら食を楽しく学ぶ「こども農業体験」を行っているそうです。ご興味ある方は、ぜひ一度ご参加してみてください!
詳細はファームパークむもんの『Instagram』の投稿をご覧ください。
