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介護が必要になるのは何歳から?
2026.03.11
福祉・学校全般
こんにちは、ジェイアイシーセントラルの吉野です。
私は約5年間介護施設の現場に携わった経験があるので、介護のことについて少し詳しくお話ししたいと思います。
私自身がお会いした中でも様々な方がいらっしゃり、100歳を超えても身の回りのほとんどのことをご自身でできる方や、70歳前後で常に介助者の目の届く状況でなければ生活が難しいといった方もいらっしゃいました。
個々の既往や身体能力等の影響を受けるため、一括りにはできません。
とはいえ、もう少し細かくデータを見ていくことである程度の傾向を掴むことができます。
要介護認定を受けるのは何歳くらいから?

介護保険は、要介護認定を受けることで初めて受給することができます。
要介護認定を受けることは、支援や介護が必要だと公的に判定されているということになります。
要介護認定は要支援1~2と要介護1~5に分かれており、年齢階級ごとの認定割合は以下の通りです。

引用:要介護度人数は厚生労働省 令和4年度 介護保険事業状況報告(年報)https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/22/index.html
ここで、そもそも「要支援・要介護認定されてしまったら、どれくらいの介護が必要なのか?」ということについても考えていきましょう。
令和7年の厚生労働省の認定方法は下記のとおりです。

引用:厚生労働省 老健局 要介護認定
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001496638.pdf
記述によれば、その高齢者に必要な8種類の介助の時間(食事・移動・排泄・清潔保持・間接・BPSD・機能訓練)を合計した時間によって判定するようです。
簡潔に時間と判定を表すと下図の通りです。

これだけではまだイメージがつきにくいので別のデータも見てみましょう。

引用:厚生労働省2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況IV 介護の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/05.pdf
こちらは実際の「同居の主な介護者」による介護時間がどのくらいなのか、要介護度ごとに表記されています。
データから推測すると、約3割が要介護認定を受ける85歳以上から日常の動作でたまに介護が必要になったり2~3時間介護が必要になる人が増え、約6割が要介護認定を受ける90歳以上がそれ以上の介護が必要になってくるラインと考えられます。
なぜ要介護度が同じなのに、介護時間に大きな差ができるのか?
「要介護度が介護時間で決められているのになぜ介護時間に大幅な開きがあるのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
これはかなり様々なケースが想定されます。
一概には延べられませんが、いくつか当てはまりそうなケースをみてみましょう。
○「一人でできないこともないが、見守りがあったほうがいい」が多いケース
介護度認定ではコンピュータ・認定審査会が多角的に判断します。そこで「一人でできる」と判断されたとしても、実際は不安定ということもあるでしょう。
高齢になってやや認知機能が低下してくると、「火を扱う調理で火事にならないか?」「薬の管理でうっかり忘れてしまったり、多量に飲んでしまわないか?」など、介助者の判断や高齢者本人の希望で認定以上の介護を行っているというのは大いにあり得ます。
○認定調査時に「できないこと」を「できる」と伝えてしまうケース
要介護認定時に現状を申告するのですが、本人や家族が見栄を張ったり、高齢者本人のプライドを傷つけないように家族が気にしたりするなどして実態とかけ離れた申告をしてしまうと乖離がある程度発生する可能性があります。
○更新がまだ完了していないケース
本人の状態が変化した場合、区分変更申請を行うことで1~2か月で認定調査を受けなおすことができますが、まだ申請中であったり、ある程度状況が変わっていてもそもそもの申請ができていない場合も多いです。

健康年齢を維持するための習慣を大切に
いつ介護が必要になるかは個人差が大きく、誰にもわかりません。
介護が必要になる原因には様々なものがあり、突発的に発生する防ぎようのないものもあります。
しかし、日常的な習慣で予防できるものもあります。
人生100年時代に向けて、日々の習慣を見直していきましょう。
執筆者プロフィール
吉野裕次郎
有料老人ホームで約5年間勤務し、介護福祉士取得済み。
毎日1万2000歩目指して歩いています。

