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家庭用災害トイレの大切さ

2025.10.08

暮らしと防災

昨今、地震や台風、大雨などの自然災害が頻繁に発生している中、みなさまの備えは万全でしょうか?
災害時の備えというと、身近な水や食べ物の備えがまず頭に浮かびますよね。
でも実は、『トイレ』も同じくらい大事だということをみなさまにお届けできればと思い、今回はその災害時のトイレ事情を過去の事例と合わせて述べさせていただきます。

災害で断水したり下水道が壊れたりすると、家の水洗トイレはあっという間に使えなくなります。
2024年の元日に起きた能登半島地震では、このトイレ問題が大きな課題になりました。
上下水道が広い範囲で止まり、道路も雪や崩落で寸断。
仮設トイレはすぐに運び込めず、避難所によっては1週間以上も十分な数が届きませんでした。

その結果、多くの人が排泄を我慢し、膀胱炎や便秘になる人が続出。
水分を控えてしまい、脱水症状やエコノミークラス症候群を起こす人もいました。
不適切に処理された排泄物からは悪臭や衛生トラブルが発生し、感染症のリスクも高まりました。

2011年の東日本大震災でも、同様のトイレ問題が深刻化しました。
津波被害で上下水道が壊滅的なダメージを受け、多くの避難所でトイレ不足が続きました。
トイレの数が足りず、長時間の行列や不衛生な環境により、被災者の健康被害が懸念されました。
特に高齢者や体調を崩しやすい人はトイレを我慢せざるを得ず、感染症などの発症リスクが高まりました。

こうした状況を防ぐために役立つのが『家庭用災害トイレ』です。
携帯トイレや簡易便座、排泄物を固めて臭いを抑える凝固剤などがセットになっていて、断水時でも衛生的に使えます。
避難所生活の混雑や不衛生なトイレを避けられるほか、自宅避難や車中泊でも安心して使えます。
特に高齢者や小さなお子さん、介護が必要な方がいるご家庭には欠かせません。

国や自治体では、1人につき1日5回 × 7日分=35回分の備蓄を目安に推奨しています。

参考:トイレ備蓄 忘れていませんか(METI/経済産業省)

でも実際の災害では復旧が長引くこともあるので、2週間分くらい用意しておくとより安心です。
また、いざという時に慌てないように、使用方法は普段から確認しておくとよりベストだと考えます。

『家庭用災害トイレ』は、ただの便利グッズではなく、“命を守る防災用品”です。
食料や水と同じくらいの優先度で、家庭に備えておくことをおすすめします。

 

執筆者プロフィール

光部 皓稀(ミツベ コウキ)
最近、ゴルフが楽しいと感じることができました。
何でも上達するとやっぱり嬉しいですね。

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