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あふれるカタカナ用語

2024.04.10

暮らしと防災

2020年7月、三菱UFJ銀行を退職し、当時37歳で広島県安芸高田市の市長選挙で当選した、石丸伸二(イシマルシンジ)さん。
2023年4月、全国の市長で歴代最年少となる26歳で、兵庫県芦屋市の市長選挙で当選した、高島崚輔(タカシマシュンスケ)さん。

昨年、このお二人の対談をYouTubeで何気なく見ていましたら、短期間(数週間)でもいいので学生時代に海外に出る経験の大切さを話されていました。
その理由としては、単に英語力を上げるということであれば日本国内でも十分できるが、実体験として“マイノリティ”を感じてみたり、“海外から日本を見たりする”こと、その感覚的なものを日本に持ち帰り、これからの時代に活かすことの重要性を挙げていました。

なるほど、うん、マイノリティ?

何となく分かったような、分からないような、その意味をしっかりと理解していない横文字たち。
この他にも、何となく聞いたことはあるが使いこなせていないカタカナ(ビジネス)用語が、私たちの日常にあたかも市民権を得たかのように知らぬ間に入り込んでいることに、自分自身の不勉強さを感じ、その意味を少し確認してみました。

まず、『マイノリティ』とは、少数派・少数民族※とあり、一般的にはある集団の中での少数派、政治や社会問題においては意見や権力が多数派に比べて少ないグループを指すようです。

私が所属する福祉営業部は、日頃から障害児者やそのご家族、障害福祉支援事業所(法人)とお付き合いさせていただいています。
障害児者を取り巻く様々な問題も『社会的マイノリティ』として、少数民族・在留外国人・宗教・ジェンダー(これもまた単純な男性、女性だけではないようです)・貧困など各種の問題に含まれるようです。

ただその割合が何割なら少数派・多数派になるのか、そのような明確な基準はないようで、その置かれた問題によってもその比率は変わってきます。
しかも、多数派の意見が必ず正しいのか?、それもまた別の問題のように思います。

ちなみに、『マイノリティ』の対義語としては、『マジョリティ』があり、大多数・過半数・多数派※を意味しています。
※出典 実用日本国語表現辞典

そうすると、先ほどの対談での“マイノリティを感じる”とは、『まずは海外で生活してみるとその国や地域において日本人は少数派であり、日本国内では多数派を占めていたグループや価値観に含まれていた自分自身は海外から見たその存在は少数派なのかもしれない。それはいわゆる、自分自身の考え方や物事をより多角的に、客観的に、より俯瞰(ふかん)的に捉えなければならないのでは?』と、私は考えました。

また、似たような言葉で多様性・相違・変化などを意味する『ダイバーシティ』も、最近よく耳にするようになったカタカナ用語ではないでしょうか。
ただ使用されるシチュエーションよって、多少意味合いも変わってくるようです。

そして、その対義語として受容・包括・一体感などを意味する『インクルージョン』があります。
さらに最近では、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)なる、変化の激しい時代に多様性を生かす考え方を表すカタカナ用語も注目もされているようです。

そうした時、相対する言葉・考え方を組み合わせて新たな価値観を生み出すことは、これまでであれば考えもつかない事だったかもしれませんが、いろいろと思考を巡らせてみた時、私たちの日常でもそんなに特別なことではないのでは?と、ふと思いました。

例えば社内で『仕事』を進める中で、メンバーとの対話は重要であり、必須であります。
しかし、その中で必ずしも相手が自分の考え方に同調や賛同してくれるケースばかりではありません。
さらに、今の自分自身の意見や考え方が正しいのか?(正解なのか?)、それも分かりません。(今この瞬間は正しかったとしても、数年後・数十年後には誤りだった、なんてこともあるかもしれません。)

さらに、その“仕事の目標(結果)”に対して、様々なアプローチ方法や考え方が生まれても何ら不思議なことではありません。
それは、決して排除されるべきではありませんし、納得して受け入れることができなかったとしても受け止めはせねばなりません。
それは、マイノリティの課題と同様に、真に向かい合うことが大切なのかなと。

人はそれぞれの環境の中で、様々な経験をし、今を生きています。
物事を自身の偏った見方(思い込み、分からない、知らなかったも含め)だけで捉えてしまっては、その本質を見失うだけでなく、その相対する仲間との関係性も失うことになってしまうのではないでしょうか。

最後に、人生において学びを止めてはいけないと、自分自身に問いかけるきっかけとなった石丸市長・高島市長のお二人にあらためて感謝申し上げます。

 

執筆者プロフィール

福祉営業部 かつまた あきら
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