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富山型デイサービス
2022.03.09
福祉・学校全般
みなさま、こんにちは。
ジェイアイシーセントラルの百瀬と申します。
富山県のお客様を担当させていただき、3年目を迎えました。
さて、早速ですがみなさまは富山県で誕生した「富山型デイサービス」をご存じでしょうか。
お恥ずかしながら私は、富山県の福祉施設を訪問する中で初めて見聞きした言葉でした。
富山型デイサービスとは
富山型デイサービスとは、平成5年に3人の看護師の方が富山県内で開設した「このゆびとーまれ」が初めて開始した福祉サービスの形です。
「このゆびとーまれ」では「誰も排除しない」という意志のもと、利用者を限定しませんでしたが、当時は子供からお年寄りまで引き受けを行う施設に適用できる制度が無かったため、行政からの補助を受けることができませんでした。
年齢や障がいの有無によって利用できるサービス、また適用される法律も異なっているためです。
しかし、「このゆびとーまれ」の利用者が増えていくにつれ多くの支援の声が集まり、行政へ届くまでとなりました。
平成8年度には障害児(者)の在宅を支援する制度である「在宅障害児(者)デイケア事業」が始まりました。
平成9年度には「民間デイサービス育成事業」が創設され、高齢者の利用が一日当たり5人以上の事業所に、年間180万円が交付されることになり、翌平成10年度には、対象者に障害者も加えられ、行政の縦割りにとらわれないより柔軟な補助制度となりました。
年齢や障害の有無にかかわらず誰も排除せずに柔軟に受け入れるデイサービスと、行政の縦割りを超えた横断的な補助金の交付とを併せ、「富山型デイサービス」と呼ばれるようになったのです。
(富山県 とやまの地域共生『富山型デイサービスの誕生』
http://www.toyama-kyosei.jp/service/birth/ (2022年1月18日))
富山型デイサービスの多くが民家を改装した建物を事業所としており、過ごし慣れた我が家のような雰囲気の中、赤ちゃんからお年寄り、障がいのある方まで幅広い利用者様が相互に支え合う姿が当たり前の日常としてあるそうです。
核家族化が進む昨今、めっきり少なくなっている三世帯の大家族のようなデイサービスのカタチですね。
富山から全国へ広がる富山型デイサービス
「2014年には富山県内で富山型デイサービスは105事業所に達し、県はこれを2021年までに県内の小学校と同じ数にあたる200か所にすることを目標に掲げて」いるそうです。
(中川、安藤 2018,p.42)
富山県内の小学校と同じ数…すごい数ですね。残念ながら現在の富山県内の事業所数を確認することができませんでしたが、富山型デイサービスが地域に根付き、多くの方に必要とされていることが伺えます。
また、富山型デイサービス推進特区でのみ適用されていた「指定通所介護事業所等における知的障害者及び障害児の受入事業」が平成18年から全国で適用できるようになり、富山型デイサービスは全国へと広がっています。
福祉施設内の事故等について幅広くご相談ください
富山型デイサービスはもちろん、すべての福祉施設の運営にはどうしても事故が付きものです。
〇利用者様同士のトラブルでケガを負ってしまったら…
〇業務中に転倒し職員様が骨折してしまったら…
〇新型コロナウイルスによって施設内でクラスターが発生したら…
当社ジェイアイシーセントラル株式会社は、創業から35年、多くの福祉施設のお客様を担当させていただいております。
福祉施設ならではの事故についても、経験と知識が豊富な社員が保険の面から手厚くサポートをさせていただきます。
ぜひ、お気軽に当社までお問い合わせくださいませ。
執筆者プロフィール
福祉営業部 モモセユリエ
趣味は温泉巡り。コロナ禍は自宅で温泉入浴剤を楽しんでいます。
<文献>
「これならわかる<スッキリ図解>共生型サービス」
著者:中川亮、安藤浩樹 2018年発行